コラム

過去に発生した土壌・地下水汚染の気になるニュース1

2020.8.2

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工場跡地などの再開発や土地の取引などに伴い、土壌汚染調査を行うのが一般化していることから、近年多くの土壌汚染問題が顕在化しています。

その中で、数年前に発生した東京都江東区の「豊洲市場」での土壌・水質汚染に関連したニュースが大きな注目を集めていましたが、豊洲市場以外にも全国さまざまな地域で土壌汚染問題が発生し、ニュースとして取り上げられています。

豊洲のイメージが強いので陰に隠れていますが、過去にどんな土壌汚染にまつわるニュースがあったのか気になる方もいるでしょう。

そこで今回は、土壌汚染に関連した過去のニュースをご紹介します。

目次

  1. 1. 土壌汚染について

  2. 2. 事例:六価クロムによる土壌汚染問題

  3. 3. 事例:化学薬品工場跡地の水銀、PCBなどによる土壌汚染問題

  4. 4. 事例:農薬工場跡地の水銀による土壌汚染問題

1. 土壌汚染について

土壌汚染は土壌に有害物質(揮発性有機溶剤や重金属、農薬など)が浸透もしくは混入している状態を指し、そのまま放置していれば、人への健康被害や食物の育成不良など生態系を脅かす可能性があります。

その土壌汚染について近年、工場跡地などの土地の取引や再開発に伴い、事前に調査を行うことが一般化していることから、多くの事例が顕在化しニュースとなっています。

2. 事例:六価クロムによる土壌汚染問題

東京都江東区で発生した六価クロムによる土壌汚染問題は、昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて発生した事例です。

東京都がN社から買収した江東区大島町の工場にて、都営地下鉄用地および市街地用地として再開発を進める中で、土壌の中に大量の六価クロム鉱さいの埋め立てが判明したことが発端です。その六価クロムによる土壌汚染は、江東区大島町だけでなく隣の江戸川区でも確認され、当時大きな社会問題に発展しています。

昭和48年5月に東京都は環境全般の調査を江東区や江戸川区で行ったのち、昭和50年8月には「江東区六価クロム等問題緊急対策本部」を設置し、住人の健康診断や同区の公共施設などの土壌調査を行いました。そして、昭和50年12月に東京都はN社に対し損害賠償を求めて提訴し、昭和61年に東京都とN社の和解が成立しています。

3.事例:化学薬品工場跡地の水銀、PCBなどによる土壌汚染問題

平成2年頃に広島県福山市の化学薬品工場跡地での再開発で発生した事例です。

化学薬品メーカーが所有していた工場跡地で再開発計画を進める中、水銀などの重金属やPCBなど特定有害物質として指定される有害物質が大量に検出され、再開発が中断しています。

土壌汚染が発覚したのち、化学薬品メーカーは汚染の浄化などに必要な汚染修復費として、100億円以上の特別損失を計上し、本格的な調査と対策工事が行われています。結果、工場跡地の再開発計画は大幅に遅れ大きな損害を与えています。

4. 事例:農薬工場跡地の水銀による土壌汚染問題

ドイツの化学メーカーの日本法人が平成12年に閉鎖した工場跡地から無機水銀が発見された事例です。

閉鎖した工場跡地を買い取った企業側で再開発のために土壌汚染の自主調査を行った結果、無機水銀による土壌汚染が判明し、周辺住宅にも影響するなど社会問題に発展しています。

無機水銀が発見されたのち、同化学メーカーは汚染土壌に水蒸気を加えて水銀を気化させ分離~回収するという技術を用いて土壌の浄化を図っています。その対策費用は当時70億円程度と報じられています。

そして、住民に対して汚染濃度や工事の進捗状況などの開示を行い、現在でも「農薬工場跡地周辺の環境中重金属類汚染の現状把握調査報告書」をインターネット上に公開しています。

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