コラム

嗅覚・視覚での判定が困難な場合は「TPH試験法」

2020.8.2

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目次

  1. 1. TPH試験法とは
  2. 2. 代表的なTPH試験法の3つの方法
  3. 3. 油汚染対策についてのまとめ

1. TPH試験法とは

人の感覚での判定が難しい場合は、補完する方法としてTPH試験法(全石油系炭化水素)があります。

すでに油臭・油膜が確認されている場合でも、それらを定量化(数値化)するために、並行してTPH試験法を実施するケースが多くあるのです。


TPH試験法を実施する場面として、大きく4つ。

①油臭・油膜の発生源が鉱物油かどうか、油種が何かを判定したいとき

②油汚染土壌の深度を含めた範囲を確定したいとき

③油汚染対策工事に向けて、施工が必要な範囲を確定したいとき

④油汚染対策工事の完了を確認したいとき

こういった場面があるようです。

2. 代表的なTPH試験法の3つの方法

なお、代表的なTPH試験法として、以下の3つの方法があります。

水素炎イオン化検出器付きガスクロマトグラフ(GC-FID法)

採取した土壌の油分を無水硫酸ナトリウムで脱水後、二硫化炭素で抽出し、GC‐FID装置により測定します。それによって得られるクロマトグラフから油種の推定と濃度の算出ができます。

赤外分光分析法(IR法)

採取した土壌を測定域に吸収を持たない溶媒で抽出し、鉱油類を分離。

一定量を油種に応じた溶媒で抽出し、IR装置により油の含有率を測定します。

多検体の処理に適した分析方法です。

☐重量法(ノルマルヘキサン抽出法)

ノルマルヘキサン溶媒を用いて溶媒を揮散させた後、残った油分の重量を測定する方法。油含有率が高い場合でも適用できます。

3. 油汚染対策についてのまとめ

油を取り扱う事業者としては、ガソリンスタンド、機械・金属工場、自動車整備工場、化学工場があるほか、重油ボイラーや大型商業施設跡地などでも油汚染問題が発生する可能性があります。

さらに最近は、豪雨などの水害による油汚染の発生が相次ぎ、全国各地で油汚染対策のニーズが高まっているようです。

土壌汚染とは違い、調査対策の義務はありませんが、油汚染を発生させてしまうと、地域住民との信頼関係に大きなダメージを与えてしまいます。なので企業の危機管理上からも迅速かつ適切な対策が必要です。

東海ジオテック株式会社は、豊富な油汚染対策の実績をもとに、環境省の「油汚染対策ガイドライン」に対応した安全確実な油汚染対策をしていますよ。

土壌汚染のプロ(国家資格保有者)が親身に対応させていただきます。油汚染対策をはじめとする土壌汚染に関することなら、どんなことでもお気軽に相談してください。

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