目次
1. 汚染土壌とは
汚染土壌とは、人の健康に悪影響を与える、有害物質によって汚染された土のことを指します。
私たちの生活は、実は土と密接に関わっているんですよ!
汚染物質が含まれる土壌を適切に扱わないことが原因で、健康被害を発生させてしまったり、被害を広範囲に広げてしまったりすることが考えられます。
汚染の原因は、人の手によるものもあれば、自然環境によって偶然発生するものもあります。
どちらにしても、人間にとって有害であるという事実は変わりありません。
このような汚染土壌から人々の健康を守るために制定されているのが、「土壌汚染対策法」という法律です。
汚染土壌の問題をなんとか解決したい!と思ったときには、まず現場より土壌を除去し、処分場へと運搬・洗浄しようと考える方も多いのではないでしょうか。
しかし現在、汚染土壌を運搬する際のルールや規定も、この土壌汚染対策法にて明確に定められています。
法律の概要など、その内容に関する知識がないまま安易に作業を進めてしまうと、想像以上に大きな問題へと発展してしまう可能性もあるので、要注意ですね!
意外な場所で土壌汚染が発覚した際には、焦って事を進めようとしてしまう方も多いのではないでしょうか。
まずは落ち着いて、条例や各種法律を確認したり、専門家の意見を聞いたり、情報を総合的に分析したりすることが大切です。
2. 「汚染土壌の運搬」とは?
法律を遵守するためにはまず、汚染土壌の運搬とは、そもそもどういうことなのか?という点について、確認しておく必要があります。
運搬とは、要措置区域等内の土地の土壌を、区域外へと持ちだすこと。
移動手段は問いません。
また保管施設等における一時保管や積み替えも、運搬とみなされるので注意が必要です。
ちなみに要措置区域等内の土壌は、実際には汚染されていなくても、認定調査で問題がないことを確認されるまでは「汚染土壌」として扱われます。
運搬時にも注意が必要です!
3. 汚染を広げないための基準を遵守すること
汚染土壌を運搬するためには、許可制度こそ設けられていませんが、汚染を広げないための基準を遵守することが求められます。
搬出開始の14日前までに、都道府県知事に対して届け出を行い、運搬から処理に関する計画に問題がないことを確認してもらう必要があります。
「たかが土の運搬だから」と安易に考え、実施するのは危険だと言うことです。
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